HOW TO — AI活用術
データ集計・分析をAIで時短する|Excel作業が遅い人のための実践術
この記事の結論
- AIの正しい役割は「計算する」ではなく「計算のやり方を作る」。関数・数式・手順はAI、計算自体は表計算ソフト。
- 「この表で何がわかる?」と傾向を読ませる使い方は、分析の入口として強力。
- データを渡すときは列の意味を説明する。それだけで精度が大きく変わる。
役割分担 — AIに計算をさせない
まず大原則です。AIは計算を間違えることがあります。だからAIに数字を計算させるのではなく、「計算のやり方(関数・数式・手順)」を作らせて、計算自体はExcel/スプレッドシートに任せます。
| 仕事 | 担当 |
|---|---|
| 関数・数式・ピボットの設計 | AI |
| 実際の計算・集計 | Excel / スプレッドシート |
| 結果の解釈・示唆の抽出 | AI(下書き)→ 人間(最終判断) |
使い方1: 関数・数式を日本語で作る
「VLOOKUPだっけ、XLOOKUPだっけ…」と検索する時間はもう不要です。
| スプレッドシートで、A列に社員名、B列に部署、C列に売上があります。部署ごとの売上合計と、全体に占める割合を出す数式を教えてください。手順も添えて。 |
エラーが出たら、エラーメッセージと数式を貼り付けて「直して」。マクロ(GAS/VBA)も同じ要領で書かせられます——「毎週月曜にこのシートを集計してメールする仕組みを」のような依頼も日本語でOKです。
使い方2: 傾向を読ませる(分析の入口)
集計済みの表を貼り付けて、こう聞きます。
| この月別売上データから読み取れる傾向を5つ挙げてください。①事実(データから直接言えること)と②仮説(解釈)を分けて。さらに、深掘りすべき分析の切り口を3つ提案して。 ※列の意味: A=月、B=新規売上、C=既存売上、D=解約数 |
ポイントは最後の1行——列の意味を説明することです。これがあるだけで、見当違いな分析が激減します。
使い方3: レポート・グラフの構成を任せる
- 「この分析結果を、経営会議向けの1枚サマリーに。結論→根拠→提案の順で」
- 「このデータを伝えるのに最適なグラフの種類と、軸の取り方を提案して」
- 「先月のレポート(貼り付け)と同じ構成で、今月版の文章を」
注意: 機密データはそのまま貼らないこと。数値を丸める・項目名を一般化するなどの加工をしてから渡すか、会社が許可した環境で使ってください。
よくある質問
Q. AIに集計を任せても正確ですか?
集計・計算そのものをAIにさせるのは推奨しません。AIは計算を間違えることがあります。正しい使い方は、関数・数式・手順をAIに作らせて、計算自体はExcelやスプレッドシートに実行させる役割分担です。
Q. Excelが苦手でも使えますか?
むしろ苦手な人ほど効果があります。「やりたいこと」を日本語で説明すれば数式や手順が返ってくるため、関数を覚えていなくても中級者レベルの集計ができるようになります。
Q. 会社のデータを貼り付けても大丈夫ですか?
機密性によります。顧客名や個人情報を含むデータは、会社が許可した(学習に使われない)環境でのみ扱ってください。数値を丸める・名称を仮名化するなど、加工してから渡す方法も有効です。
出典・参考
- Google スプレッドシート ヘルプ — 関数リファレンス
- 株式会社TrysLinx — データ活用・基盤整備の実装知見(一次情報)
AI STANDARDby TrysLinx