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社内データをAIに繋ぐ「RAG」入門|自社専用AIのつくり方

公開: 2026.04.14 執筆: AI STANDARD編集部 監修: 株式会社TrysLinx(RAGシステム開発の実装知見)

この記事の結論

RAGとは — 30秒の説明

RAG(Retrieval-Augmented Generation/検索拡張生成)とは、AIが回答を作る前に、関連する社内文書を検索し、見つかった内容を根拠として答える仕組みです。

素のAIは、あなたの会社の就業規則も、製品マニュアルも、過去の見積もりも知りません。RAGはこの「知らない」を解決します。質問→関連文書を検索→文書を読んで回答、という流れを自動で行うため、「うちの会社のことを答えられるAI」が実現します。

何ができるようになるか

共通する価値は「社内の知識が、人の頭の中からみんなの手元に降りてくる」ことです。属人化対策としても効きます。

仕組みをざっくり理解する

  1. 準備: 社内文書を細かく分割し、意味を数値化(ベクトル化)してデータベースに保存
  2. 質問時: 質問も同じく数値化し、意味が近い文書の断片を検索
  3. 回答時: 見つかった断片をAIに渡し、「この内容を根拠に答えて」と指示

ポイントは、AI本体を再学習させるわけではないことです。文書を入れ替えれば知識も更新されるため、規程の改定にも追従しやすいのが利点です。

現場の実感: RAGの品質は、AIモデルの性能よりも「入れる文書の質と整理」で決まります。古い規程と新しい規程が混在していれば、AIも混在した答えを返します。導入プロジェクトの実工数の半分以上は、実は文書整理です。

導入の手順と注意点

  1. 用途を1つに絞る — まず「社内規程Q&A」など範囲が明確なものから
  2. 文書を棚卸しする — 最新版だけを選び、古い版は除外。ここが品質の8割
  3. 小さく作って検証 — よくある質問20個で精度を確認してから公開
  4. 「わからない」と言わせる — 根拠が見つからない時は推測せず「文書にありません」と答えさせる設計に
  5. アクセス権に注意 — 人事・給与情報など、見る人を制限すべき文書の扱いを最初に設計する

よくある質問

Q. RAGとは何ですか?

Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)の略で、AIが回答する前に社内文書などの情報源を検索し、見つかった内容を根拠に答える仕組みです。自社の規程・マニュアル・過去資料を答えられる「自社専用AI」をつくる定番手法です。

Q. AIに社内データを学習させるのとは違うのですか?

違います。RAGはAI本体を再学習させず、回答のたびに文書を検索して参照します。そのため文書を差し替えれば知識がすぐ更新され、コストも再学習より大幅に低く済みます。多くの企業ユースではRAGで十分です。

Q. 導入で一番つまずきやすい点は?

文書の整理です。古い規程と新しい規程が混在したまま入れると、AIの回答も混在します。導入前に「最新版だけを選ぶ」「版管理のルールを決める」ことが、精度を左右する最大のポイントです。

出典・参考

「うちの会社を知ってるAI」、つくれます

社内規程Q&Aから営業ナレッジまで。文書の整理からシステム構築・運用までを一気通貫で支援します。

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